「月に吠える」という詩集を残したのは萩原朔太郎ですが、
広島県庄原市にはまさに月に向かって吠えているような狛犬がいます。
前足で球をしっかりとつかみ、
歯を食いしばり、歌舞伎の「にらみ」を利かせているかのような表情で、
キッと空を見上げているこの狛犬。
実は石州焼という焼物製の狛犬で、
近くで見るといぶし銀のような独特のつやを持っています。
そして、この神社の名前が「蘇羅比古神社(そらひこじんじゃ)」。
多分何かつながりがあるのでしょうが、よくわかりません。
大きな杉が参道を覆い、厳粛な雰囲気の漂う神社でした。